バーで知り合った不思議な雰囲気の男と時々言葉を交わすんだが、あんまり近寄らない方がいいんだろうなと思ってた。
自分の世界観が大事なこだわりの強い男っているだろ、なんか気持ち悪いよな。
この間も難の脈略もなしに「パトロンの作り方に興味あります?」とか聞いてきた。
「パトロンの作り方なんて考えたこともないですね」って笑って答えたけどね。
「パトロンなんですか?」って聞いたの。
そしたら「まぁ・・・なんというか・・そんな感じで」って意味ありげに笑ってた。
パトロンの作り方ってことは、割と金持ちなのかなって思ったし、ただ自慢したいだけかよってちょっと気分悪かった。
「いいですよ・・・パトロン。自分の作品を作りあげて行く感覚、自分の産みだしたものを自分で育てて行く感覚・・・金だけじゃないんです。魂の問題なんですよ」
お金がない時はどうする?
はぁ・・・としか言えないが、パトロンの作り方と言うのは、その男にとっては、何か作品とか自分の世界観とか、そういうのを象徴してるものなんだろうな、という気はしてた。
それで、つい先日のことなんだが、ネットでラブドールの紹介記事が載ってたの。
生身の女の方が好きだから、ラブドールなんて関心ないけど・・・
目隠しされてたけど、そこにラブドールの所有者として紹介されてた人が、そのバーの男に似てる気がして。
そしてそのパトロンの作り方の話も、もしかしてラブドールのことだったのかもしれないと思うと、寒気がしたよ。
あの男、ラブドールのパトロンのつもりでいるんだよ。
それだけ金も手間もかけてるんだろうけど、パトロンってどうなの?
パトロンの作り方
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